子供の喧嘩じゃあるまいし

あら探しよりも実務に専念して欲しいものですね。
 
該当者不明の年金記録問題について、舛添厚生労働相
すべて記録の持ち主を特定することは困難であるとの見方を示したそうですね。
 
状況から察するに、
手書きの原簿・年金記録自体があやふや・乱雑な為、
どう対処しても該当者を確認できない記録が出てくる状態のようですね。
 
それについては、今から何をして記録が戻ってくるわけではありませんから、
現段階で記録を完全な状態に出来るものをきちんと処理して
二度と年金記録で問題が起こらないように全力を尽くすのが第一でしょうね。
 
原簿が不完全で記録がたどれないものについては、出来る限り調査を行い
何が原因で出来なかったのか、どこまで該当者に結びつく情報を得ることが出来たのか
きちんと取りまとめをするより他は無いのでしょう。
そのまま、放っておくなんて事は論外ですからね。
  
舛添氏は8月28日の就任記者会見で、5000万件の記録の特定について、
「最後の1人、最後の1円まで確実にやる」と述べていたそうですね。
 
私は、その発言について、
”特定できる情報については最後の一円まで確実にやり、特定できない情報については、出来る限りの対策を講じる。”
そう受け取っていました。

ですが、色々な報道をみると、
たとえ原簿が不明確であっても全件の該当者確認をするのが公約である。
そんな論調になっているようですね。
 
最近、報道とインターネットが融合して、刻々と遅れ無く情報が発信されると同時に
なにか、揚げ足取りや他人を茶化すような内容の記事も目だって増えてきたように見えます。
  
今回の件にしても
大事な年金記録が崩壊している状況を一刻も早く立て直すことが先決であるにもかかわらず
まるで子供の口げんかのように、こういったのにこう出来ていないからダメ。
そんな記事が出てきてとても残念に思いました。
 
確かに「最後の1人、最後の1円まで確実にやる」というのは原簿がめちゃめちゃだったのですから
出来るわけが無いのは最初からわかっていたことです。
それを公の場で発言してしまったという点ではあまり良い事とはいえませんね。
発言の内容に配慮が必要だったように思います。
 
ですが、
年金記録問題について、色々な問題を明らかにしたり
不明者の記録をたどる作業を行なっている最中に子供じみた論調が出てくるのは残念でなりません。
公約云々という事は、厚労相年金記録問題の作業終了宣言をしてから議論すればよいことではないでしょうか。
年金記録の問題を考えれば、誰でも何が一番優先される問題か解るはずですからね。
 
Yahoo!ニュース・国内、読売新聞社の記事
【該当者不明の年金記録、「名寄せ」完全実施は困難…厚労相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071121-00000213-yom-pol