優先や譲り合いの

本当の意味が分からない人が多いのかも知れないよ。
そう同僚に話したニュースでした。
 
阪急電鉄では、乗客による譲り合いの精神を尊重し、
ここは優先席ですよ。という高齢者・障害者優先の席の確保を控えてきたそうですね。
 
ですが、お年寄りから席を譲ってもらえなかったり、優先席があった方が譲ってもらいやすい声があり、優先席を復活させるそうです。
 
こういうニュースが流れれば、現代人のマナーの低下・教養の低下が大きく語られておしまいという感じですね。
ですが、実際電車に乗っているものとすればそんな事とはかけ離れた実態があると思います。
 
まず、高齢者が年々増えるのですから年齢が高いから優先で座れるという状況ではなくなってきます。
高齢者が外で活躍できる機会が増えていますから、仕事、習い事、趣味、レジャー、通院等
色んな目的をもった人が電車に乗るわけです。
 
それで、みんなが座りたいといっても無理が出てきますね。
 
それに、電車で譲る・譲らないと揉め事を起こす人の多くは
勝手な正義感や自分の視点にとらわれての行動が目立つように思います。
 
何かの団体活動で電車に乗ってきて、連れ立った高齢者全員を椅子に座らせようとする。
周りに高齢者と思われる人がいると、口をはさんで席を譲らせたり、座るように押し付ける。
優先席に見かけ若そうな人・中高年が居ると悪口をわざと言うなどですね。
 
子供連れの女性であっても混雑していればなかなか譲れない、
座れないという状況もあります。
妊婦さんであれば、外見で分かる場合と分からない場合がありますから座れたり座れなかったりする状況もあると思うのです。


昔から目に見えない障害を持っている人はいますし、
最近では、今までにない症状でなかなか日常生活を送れない人が出てきています。
意外と、病気であったり慢性的な病を持っている人は多いのですね。
 

そのような状況で高齢者=優先席といったくくりで報道がされるのは変に思いますし、
知識を持たない者が感化されてしまい、余計に優先席についてあやまった行動を起こしているように思います。
 
実際、週末レジャーに行くであろう家族つれや夫婦が
優先席に若者が居たのをみて悪口を言っていました。
別に、優先席は若者が座ってはいけない場所ではないのですね。
空いていれば座ってよいのです。
 
また孫をつれた老夫婦が
なにやら具合があまり良くないような青年を優先席から追い出して孫を座らせ、自分もどっかりと優先席に座るような光景も時々目にします。
 
そういう場合、はたから見れば顔色が悪かったりしてなにやら体調が悪そうだな。とも分かるのですが
あまり世間に揉まれていない人にはそういったことが全く理解出来ないようですね。
 
一度、はたから見てこれはあまりにひどいなと思って見ていたら、別の座席に座っている人と目が合ったのです。
どうやらその人もあんまりだと思った様子で、その人が席を立ったのです。
優先席を追い出された人にこちらで休まれたらどうですか?
と私が声をかけた事もありました。
 
優先だから座る・座らないでなく、
座らなければならない状況にある人が座れるようにしましょう。
そんな説明や解説が継続的に行なわれると良いのにね。
そんな話をしたニュースでした。
 
gooニュース・ライフ、共同新聞社の記事より↓
【廃止の優先席、復活へ 阪急電鉄、譲り合いの理想挫折】
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007101701000568.html