あれれ?想定外だったのかな?

日本の航空会社にて、離陸時に
軽食入りのカートをトイレに押し込んでいた事例が明らかになったそうですね。
 
食事の入ったカートをトイレに押し込み、
それを食事として提供したという点が興味半分・冷やかし半分で
ニュースになったのかな?
と記事を読んでみたら・・・
興味深い記述が載っていました。
 
その航空会社では平成17年に
カート2台の収納が間に合わず、客室乗務員が手で押さえたまま成田空港に着陸。
国土交通省が厳重注意したいきさつがあったそうですね。
 
カートは収納場所があるはずなのに、
なぜ収納できなかったかというと
釜山で降ろすはずだった前の便のカートを1台降ろし忘れた。
という事情だったそうです。
  
国交省は今回の事例は
「離陸前に機長に報告すべきで、コミュニケーションに問題がある」と判断したとの事。
 
カートの個数については、
飛行機に入れる時か出すときにチェックしそうなものですが
そういうマニュアルは作成されていなかったのでしょうか。
 
飛行機に限ったことではなくて、
たとえば管理の厳しい工場で作業をするときに
外部から作業員が立ち入る場合、
工具箱の個数はもちろん、中の工具まで一覧表にして
工場の入退出時にチェックする会社もあります。
もちろんしない会社もありまして。
歴史が長かったり、以前に大問題になった事例を知っている人がいる会社は
そういったチェックもしているのですね。
 
日本の航空会社といえば、
大部分の会社は長い歴史があるはずです。
ところが、
カートの降ろし忘れを関係者が把握しきれていなかった。
そしてそれが何を引き起こすかを判断できていなかった。
 
食事のカートがトイレに入っていたのは、
乗客からすれば気分が良くないですし、残念な事だと思います。
長年の運行の積み重ねがあるから信頼できるという
無意識の信頼感が揺らいでしまった事も、残念な事だったのかもしれませんね。


追記:
カートをトイレに入れるという機転を利かせた乗務員さんは
とっさの判断で、効果的な対応をしたように感じられました。
 
カートが離陸中の飛行機の中で踊ってしまったら
大事故になっていたかもしれません。
食事=トイレという繋がりで興味半分のニュースになってしまったら
残念ですね・・・
 
Yahoo!ニュース・国内、産経新聞社の記事
【軽食入りのカート トイレに押し込む 日航機、離陸後そのまま提供 】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000118-san-soci