現代用語辞典の終焉かな?

新語辞典現代用語の基礎知識2008”に
アサヒる」「アタシ、もうアベしちゃおうかな」などの言葉が収録されるそうですね。

私は、この話題についてちょっと驚きました。
なぜなら、現代用語の基礎知識といえば
その時代に流行した世相を反映する言葉を厳選して載せた、
辞書のような書籍と思っていたからです。
 
今回の現代用語の基礎知識2008についてのニュースを見てみると、
昨今では、流行の言葉をいち早く収録する傾向があり
必ずしも”まじめ”であったり、”日本人が知っておくべき言葉の集大成”という編纂はしていない様ですね。
なんでも、2005年からはてなダイアリーのキーワードからも言葉を収録しているそうで
IT・インターネット関係でのみ流行したような言葉が次々と収録されてきているそうです。
 
昔を振り返ってみると
日本で実際、何が流行しているなんて調べるすべも無く
現代用語の基礎知識を読み、そこから流行を知ったり、流行に乗ったりした面もありました。
ですから、現代用語の基礎知識を流行の辞書のように崇めていた部分もあったように感じます。
 
現代では、インターネットが普及して
TVで取り上げる一部の流行なんて見なくても、自分自身で遥かに新鮮で確度の高い流行を探して、参加することが出来るようになっています。
出版社はその兆しを察知していたからこそ、現代用語の基礎知識に流行の言葉をいち早く収録する様になったのでしょうね。
 
用語を厳選した気品よりも
話題性を重視した内容の選択をしているというのは、現代用語の基礎知識自体が
インターネットの普及で必要無くなってきている事を示しているのではないだろうか。
現代用語(辞典)の終焉という事かな?
そう同僚と話したニュースでした。

Yahoo!ニュース・テクノロジーITmediaニュースの記事より
【「アサヒる」「初音ミク」「ローゼン麻生」、現代用語の基礎知識に】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000063-zdn_n-sci