世の中こういうからくりなんだよ。

始業前に同僚と話し合ったニュースでした。

民主党小沢一郎氏が管轄している資金管理団体、陸山(りくざん)会が
政治資金で購入した物件をコンサルタント会社や財団法人に貸すことで家賃収入を得ていたそうです。

小沢氏の事務所は、物件を無償で貸し付けるほうがむしろつじつまが合わないと言っているそうです。
確かに物件を貸し付けることだけに注目すると、一定の対価を得るのが自然といえるのかもしれません。

ですが、陸山会の所有している物件の登記簿上の所有者は小沢氏になっているとの事。
そいう状況の中でコンサルや財団法人が家賃を陸算会に支払っており総額が約1000万円になっているそうです。

政治家である小沢氏の名前を出して物件を所有しているのですから、一般人が物件を持つより
なにかしら有利に働くこともあるでしょうし、小沢氏の名前のでている関係組織に家賃収入が入っているのも事実なわけですね。
政治家だから収入を得ては成らないというのは無理があると思います。
ですが、政治家であれば一般人よりいろいろな面で優遇されたり配慮されたりする事もあるのですがら、収入につながる事柄については慎重に対処するべきだと思います。
 
今回は政治資金で購入したマンションをコンサルタント会社や財団法人に貸していたということですが
これが、民間の会社がマンションを借りたらどうなるでしょう。
家賃を支払うという形で資金を融通していることになってしまいます。
小沢氏を支持する会社が資金を融通することもできるでしょうし、
場合によっては政治的・闇の圧力を掛けて、支援したくないという意思を持つ会社から賃貸料として資金を得る事もできるわけですね。
今回はそういった事は起こっていないのですが、場合によってはこういうことが出来てしまうということが改めて表面化したものと思います。
 
また記事になっていないだけで、
上手く名義を隠すことで似たようなことをしている政治家は多いのではと思います。
 
努力して富を築いた人を悪く言うつもりはないのですが、
地方にしてもそうですし、身近な機関でも自分の行なっている活動で収入を得ておき
さらにその活動に関連して収入になることに自分の身内をすえたり、名義だけを変えて自分がすべての収入を得たりしている人が結構いるものです。
 
逆にサラリーマンは給与を得たら後は税金、生活に必要なお金、といった具合にすべて支出に回ってしまいます。
仕事をしながら、仕事にかかわる会社をもうひとつ作ってそこからも収入を得るなんて事はなかなか出来るものではありません。
 
小沢氏は問題ない、当然と思ってやっていることでも
傍から見ると、不可解であったり、都合が良過ぎるといった事になるわけです。
 
テレビに写る論争で敵対する政党とやりあうのも結構ですが、
国民が納得できる政治活動の基盤をつくるというのがそもそも基本ではないのかな?
と思いました。

Yahoo!ニュース欄、毎日新聞社の記事↓
【<小沢一郎代表>資金管理団体に家賃収入…規正法違反の疑い 】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071009-00000013-mai-soci